重曹を贅沢にも、掌にふたにぎりおごって2日目の
わかし風呂に入っていて ふと思い出した
妹。
中学生のころだったか
ぼくが先にはいって妹があとから入ると必ず
お兄ちゃん なかでこすったでしょう
身体あらった?洗ってから入ってよね。
くちうるさい妹だった
ことばには 愛情じゃなく 憎しみをかんじられた。
やがてもうお兄ちゃんのあとに入りたくない
と あるときいいだし
ぼくは妹がきらいになった
それから何十年たってふと思い出した妹の記憶がこれ
もう何年もあっていないし もう 会うつもりもないけど
もすこしましな記憶はないものか…。