うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

デルスウザーラ

1p1020373 これはまさに「自然とともに暮らす」
ひととの交流を描いた映画で、
タイトルはそのひとの名前です。

なんというか、自分の原体験みたいな、
心の宝箱にしまってあったような存在。

中学のとき、浅草の映画館に
授業のひとつとして連れて行かれました。

そのとき一度見て、それきりなのに
昨日のことのように内容を鮮明に覚えていて
深くこころに染み込んでいます。

(その後高校でぼくは山岳部に入り、月明かり登山や、
ひとり道なき道を鉈をもって歩くようなことや、岩登りや
厳しい登山を好んで、山をまだまだこんなもんじゃないと
歩き回っていたのもこの影響かも)

映画の最後はただ涙でした。

こうして自然への深い理解と
溶け込むよう寄り添い生きていくような
人たちはもういなくなりつつあるのでしょう、
ただ自然を管理または
破壊して、都合よく作りかえる世の中。

安易に「自然好き」とか言う人を見ると、耳をふさぎたくなるのは
自分のことのように恥ずかしいから。

監督は黒澤明ですがロシア映画
ライナーを見ると撮影も遭難に近い用な
大変な苦労があったようです。
ほんとに強い思いで作られ、誠意と畏敬の思いがこもった映画です。

これから
何十年振りだろう、もうわかんないけとど、
観て見ます。こんな時間を飛び越えた体験は、
いまだからできる贅沢。

そしてデルスウザーラの悲しい心境が
少しわかるようになってきている年代です。