理解しようとしてもできない
くやしさとでもいうか…
おめえにわかるか と、なげかけられ
その、道しるべがないので
価値がわからない、くやしさというか。
なんだかわかんなくなったので、
自分が好きな、そばがなんなのか
別のそば屋さんに行って確かめてみたくなりました。
田舎道を走っていくと、いきなり現れる墓地と
その奥に、古い民家のおそばやさん。
少しお待たせするかもしれませんと
おばあちゃん。
いいですよ。
大きな木の卓から眺める
まどの外の風景は、10分経っても
なんにも変わらず、時間を忘れる。
しばらくしてでてきたのは
日本茶と、漬け物、たぶん、自家製。
ぼりぼり。
待つのが苦ではなくなってきた。
電気の音の代わりに、おろし金の音。
とんとんとんと、そばを切る音。
古い家全体に響き、包まれ満ちる。
忘れ物ですよー
腰の曲がったおばあちゃんが走って
出ようとしていたクルマを追いかけ走って戻ってくる。
置いとけば気づいて戻ってくるということは考えないんでしょう。
なんだか時間が直って行くみたい。
こころの置き場所が定まって行くみたい。
丁寧におだやかに毎日過ごせたら。
さて、そばの写真はありません。
別に撮る必要もないんじゃないかなと
感じて。
おろしそば1000円。
ちょっと量は少なめ。
おいしいというより、わかりやすいくらいわかりやすい。
わかりやすすぎて、ただひとつ、気になったことがあるのですが
いうのはやめておきます。