一年に一度、距離を走る旅、
去年は、山形、秋田と稲川うどんの産地を通り160k
奥小安峡温泉で一泊して、栗駒へ抜けました。
あいにく熱中症の一週間後だったので、からだもきつかったっけ。
今年は、早朝角館までクルマで移動して
駅前駐車場に置き、そこから自転車で
男鹿半島を目指して、一泊しました。
けれど足首が痛み、ショートカット。
そして翌日のライドです。
夜、ふたたび足首が思い出したかのように痛み
大館の映画館にうさぎを見にいくのはあきらめるしか…
それよりも、くるまのとこまでどうやって帰ろうかと
送った箱から、輪行袋をとりだし、
持参した雨具を代わりに箱に詰めたり。
ここは電車が通っていない地域なので
どうやっても、角館の電車のとこまでいかないと。
夜なかには痛みで起きてしまい、
あわてて塗り忘れたマッサージオイルを塗って、
そのせいかどうか朝になったら痛みが少し和らいでいたので、
うさぎだけをあきらめ、ルートラボを見直したら距離は160キロから90キロに。
幸か不幸か予約時間が遅いサイクル列車にだけは乗ろうと。
時間の余裕もできて、ゆっくりでもなにより走って帰れそうだったので
ほっとしました。
【八郎潟の残り】
走り出して思ったこと。
風や光が気持ちいいと全身で感じたこと。
急がないでいいといっても…もやもや。
あれっだんだん調子が良くなってきたぞ。
今日の第一の目的地は大潟村。
大潟村は食糧難の時代を見越して、日本で二番目に広い八郎潟を埋め立てたという暴挙
そしていまはもう、コメ余りで農家は古米すら売り先に困っているという。
諫早の干拓も今後おそらく同じ暴挙。
国が守るから安心という、保守は、個々の既得権だったり
このままでいいという政策を推し進めるとやがて、
失敗の政策を認めないままにっちもさっちもいかなくなる
いけいけという強硬だったり、今の政権を守る保守というのがいちばん危ないかもしれない。
変化していかなくてはならないときに変化できずまわりから外堀をうめられて
身動きできなくなっていく。
やってきたことの 自己否定はできない 進む道をすすむしかない
これからの社会 は負を背負う。
とまあそんなことは置いていて、
どのくらいの広さなのか、埋め立てということがどういうことなのか
こどものときから気になっていた
開拓を肯定的にとらえられないので この博物館はパス
(オランダとは意味が違うと思うので)
大潟村、名前の通りそこはまさに平地で、
ここで自転車レースができたら面白いのに。
ここで初めて自転車乗りとすれ違ったのはなんかの暗示。
今日はなぜすいすい?
昨日は、なぜ痛かったのだろう。
変えたとといえば、クリートの位置
靴の厚いインソール、160キロに備え厚い尻パッドのビブ。
けっこうあるけれど
今日と違うのはビブだけ。
昨日はそういえばずっと海からの向かい風だったから?
今日は追い風?
男鹿半島、大潟村、
自転車でここを走るというのは、慣れてしまったけれどなかなか
すごいことなんじゃないかと思う。
店が何にもない田舎の集落がたくさんあった。
そこでの暮らしや価値観、さまざま想像しながら
路をたどる旅は、今後も自分にとってしていきたいことのひとつ。
自転車の旅はいい。
自転車で普段いけないところ、車では感じない旅をする。
一年に一度か二度、そういうのを今後もしていけたら。
またこんなことができるとは高校のときには考えもしていなかった。
あのころ自販機しかなかったから荷物大変だった。
「かみこあに」という道の駅。11時。
馬肉定食700円
ここに至るまで、食べ物やさんが ないのでここから先もあるかわからない
時間はまだ早いのだけれど食べられるうちに。
きのう食べたラーメンがトラウマ的にまずかったので
今日はふつうに肉を。
山の田舎は化学調味料の代わりに砂糖をつかうけれど
それが肉体疲労な体にはピンポイントですっと入るのでした。
ちょっとなめてました、たいしたことないだろうって。
ごめんなさい、とってもおいしかった。
さてあとここまでの時間を考えると50キロを2時間なので、
あと40キロというと2時間かからない。
幸いに予約した駅は近く、列車時間は17時30分まではかなり余裕があるので
となりの公園でお昼寝。
中略
上小阿仁から、阿仁合までは、とてもいい道、くるまがほとんど通らない。
虫がぜんぜん、まとわりつかないのはなんでだろう。
走っていても気持ちよかった。
と、あっという間に駅についてしまった。
この沿線ではいちばん大きな賑わいの駅なのでした。
薄い軽量短パンをビブパンツの上から履いて
(電車に乗るのにさすがに周りの女子高生が顔を赤くするといけない←いなかった)
電車の予約時間まで5時間近くあり、ひまでひまで。
駅にある洋食屋さんで二度目のランチしたり
売店で缶コーヒー買ったり、
となりの公園で日サロしたり、
自転車でうろうろポタって、
東北で一番古い洋館というところに行ったり
なんだかんだしているうちに
ようやく時間が過ぎて
秋田内陸縦貫鉄道、電車に乗りました。
(ディーゼル気動車でしたが)
いつも乗せてもらってる自転車、
こないだ いっしょに船に のって 今日は 電車(ディーゼル車)に乗ったのが
なんだかうれしくてうれしくて。
一両編成で 自転車のせて 迷惑なんじゃないかと
思ってたのですが 途中運転手以外誰もいなくなり
ぼくと自転車だけ乗車中。
一日500人の毎年2億の赤字線とのこと。
JRではないので、運営きびしそう。
こういったローカル線の現状をみたのははじめて。
角館について降りたのは、もうひとりとぼくたちだけ。
ホームから自転車押して歩き改札をでて
さてあとどうしようか、車のとこに行かなくちゃ
と、、あれなぜか自転車が?
あっ乗っていい?
と 押していた自転車に気が付いてまたいでみた
という感覚はなかなか新鮮でした。
また いっしょに どこ かいこうね
こんどは バスに 乗ろうか。
本日の食べ物
ゼリーひとつ プリン カフェラテ コーヒーフロート 馬肉定食 馬肉丼
缶コーヒー、
国道を避けたせいかババヘラアイスはいなかった。
95k、アベレージ24.2k
5時間待っているあいだ、職員のかたみんながやさしく声をかけてくれて
(売店のひとがさよならって言ってくれたり)
くるまもこっちと違って、余裕もってよけてくれるし
存在を認めてくれているみたいでありがたかった。