昔ね、長崎で家庭教師していたときにひとり、あまりよくできない子がいて
その子、いつもさびしそうにしていてわかっているのかわからないのか
反応があまりなく、いまいちなにを考えているのかよくわからない子でした。
17歳の女の子
地元の農業高校に通っていて、
登校中にあったりするけどいつもうつむきひとりで歩いてた。
いつも月を見ていると、夜に家を出て近くの暗いところで月を見ていると。
なんでいま書いているかというと、思い出したのは
上白石という人の、月を見上げているという歌詞の歌を聴いているから。
そのあと卒業して、たしか敷島パンだったかの神奈川の工場に就職したんです。
寮で。
わざわざ長崎の片田舎まで求人にくるんですね、担当者。
おそらく地元では集まらないからですね、仕事内容も給与的にも。
だけど田舎では、いろいろ事情があって食いぶちを減らすだけでも助かるという
そういう足元をみて人を集める。母子家庭でした。
でもいったんそういうとこに入ったら、なにか楽しみあるんでしょうか。
将来を夢見られるんでしょうか。
寮と職場の往復で出会いもなく、夢をみられるわけでもない給料。
電話くれと言われたけれど、電話しなかったことちょっと後悔。
昔の蟹工船みたいな女工哀史の世界ってあるんだなと
いったん入ったら自分の意志では、抜け出せないじゃないかな
職場でなにかスキル積んで次のステップってなにかあるのかな。
逃げ出すように田舎をただ出てしまうと次がない気がします。
なにか夢を求めて都会をステップにとらえている人は
次がたぶんある。そんなこと思い出して。
そういや、米沢で職安の時トヨタの求人のひとが座っていたので面接してもらったら
あなたは続かないからやめたほうがいい言われたっけ、
高学歴のひとは飽きてだめなんだとか。
ぎっくりなので寝ながらベットサイド、過去のこと思い出す音楽に浸っています。