思えば、小学校のときの通信簿はいつも協調性がない
というひとことでまとめらていました。
毎日あなたのためだと怒られ続け
最終学年のときにはちからなくてすみませんでした、という教師の謝罪。
いやあ、ぼくもずいぶんガンパったんですよ
あなたのひとことに応えようと音楽の先生がそれでいいと言ったのに
あなたがちょっとタイミングが速いと言ったから速めたら
翌日の本番で音楽の先生が途中でタクトを下してしまった。
ひとの期待に応えるにはどうしたらいいのかわからない。
大学のとき、同級生のひとと子供会を主催してキャンプをしていた時
○○君はみんなの輪の中に入らないねいつも、とぼくに言うひとに
同級生がいやそれでいいんですよ、少し離れて全体を見る人が必要なんです
と、言ってくれてありがたかった。
なかに入るということがわからない。
いまでもなにか所属したことがないみたいな気がします。
そして昨日数年ぶりにブルべにでました。
ブルベは難しいなと思いました。
約束事と自由のあいだが自分にはわからないことが。
規則のような決まっているルールが不自由で、それをなぞることと
その間の自由が自分にはわからない、規則を守った上での自由。
たとえば途中で地魚丼を食べたいと思ったとき後ろにぼくを追うひとがいるとき
その人は休憩を少なくして遅いからゆっくり走るといっていた。
ほかにここで写真撮りたいとか思ったけれど、ぼくはでもそのひとは
360度カメラや動画カメラを車載していたので、撮られたくもなくて
きくのも面倒で通過してしまったし。
そんなこんなで、結果ブルべは230ｋ程度でリタイアになりました。
リタイアするつもりはなかったんだけれど
水がほとんどおなかの中に残っていてそれは大量で。
サイダーだったからよくなかったみたい。
おなかの中で揺れて炭酸ガスの勢いでぷわーっと吐いてしまい、
そのあと何食べても飲んでも戻してしまう、
やがて力がはいらなくなっていくことが予想されたので、
エネルギーもあと4時間分のこっているとは思えなかったし
なにより吐き気を無理して頑張ることがつらかったのです。
止まるとなんともないのですが乗ってパワーをかけるとだめ。
自販機もまばらな山沿いに於いて、力をいれて坂を上っては吐き気
に襲われる、花粉症最大級で数分おきに鼻がつまってはのど奥から吐き気を催す
糖分とればのどに絡んでまた吐き気がという具合、
そして戻すものもないのに嗚咽ということを
180ｋ地点から繰り返しました。130kあたりから食べたものは消化されず
ほとんどすべて出て行きました。
丁度暗闇迫った渓谷わきに明るい車室の電車が二両編成で走りゆくのをみたら
なんだか千と千尋の世界みたいで、あああれに乗ったら帰れるんだと
ふと思って。
そして目の前にあった駅、夏井という磐越東線の駅
てっきり磐梯の磐だと思っていたら、磐城の磐だったのですね。
いわきと郡山をむすんでいまして、とてつもない田舎の線路。
渓谷沿いに道は川をまたがないのに線路をなんどまたぎました。
行ったばかりだったので2時間ちょっと待ちました。20時32分が最終。
撮鉄のお兄さんがひとりいただけでした。
車内もまばら、仙山線のほうがまだにぎやか。
いずれ廃線になってもと思うけど人工の多いいわきと郡山福島を結ぶ
唯一の線だからこのままなのかな。
そうそう、ブルべ。
ブルべでは初めての300キロ、でも何回か300キロ越えは経験していたし
250くらいなら通常運行の範囲なので、そんなに構えることなく
参加を決めたのです。
当日装備も、いつもと変わりないけど、
フロントライトと、リアライトだけは二つずつ増加しました。
予想気温が30度近かったので、服は半そでと長袖インナー、
ただ、早朝山に登ることと夜に一桁気温とのことなので、
ビブは薄めの長いタイツ。
前日しっかりチェーンは掃除しました。
いつものブルべと異なり日程を選択できるので日曜日にしました。
理由は、土曜だと前夜帰宅が遅くさらに人数一人減のあおりで、
疲弊していてまったく休息なしの早朝からはでは厳しいのに比べ
日曜だと一日支度と休息に充てられるし、
国道のダンプトラックが少ないので走りやすいというのが理由。
当日3時おき、たまちゃんなでなでタイムなしでの即出発
暗かったので空っぽのごはんさらにご飯あげたら、
あっ(ハート)今日は夜食の追加ですか！もぐもぐ
福島駅前のスタート地点まで自転車車載して高速で飛ばして
自転車ではしりだして スタート地点到着は5分前
あわただしい。
ミニベロのひとがひとりいました。
ミニベロ…てっきりほかにロードがあって余裕の一台かと思って
聞くと
これ一台だとか、体力のため一念発起で震災後自転車初めたとのこと。
にしてはよくみるとカーボンフレームアルテグラとかなり本気の一台。
土湯までの緩やかな登りで繰り返し言います、わたし坂になったら遅いのでそうなったら…
そうなったら？
よくわからず、ぼくはパワーを179ワット(3倍以下)設定のアラームが鳴らないように
走ります。
なんかうしろからくるのって楽しいけど相手の力がわからないから
プレッシャーで…。
ゆっくりだなあと思われているのか、速いのに無理させているのか
わからなくて。
なんかね最初に戻るけど苦手なんですよ…
ゆっくりのつもりですこしパワーあげて離したかったのかもしれない。
やがて土湯とうげについて写真撮って、自販機で水補充して(水ボトルは空で登ってきたので)
いたら彼が到着、速い。
もしかして無理させてないか、完走が目標と言っていたけれど
そのペースで大丈夫？と思ったりしました。
ぼくの場合完走ではなく、青森310/14時間で走らないと完走できないイベントの
心構えのためだったのでちょっと目的が違うので気になりました。
つぎのポイントまではずっと下り、脚をとめて疲労しないようにします、
でもある程度スピードに乗せるために少し回して。
やがてタイヤからなにか定期的にすれる音がして来ました。
信号で止まったとき持ち上げて回してみても異常なし。
でも走り出すとします、そしてそのテンポもやがて速くなっていきます。
ちょうど指定PCコンビニでストップ買い物をして
でようとしたらまた彼が。
速い！というと追いつこうと思ってといいます。
なんてかわいいんだろう…。ちょっと惚れそう。
でもペース大丈夫？ロードにしたらあなたは速いんじゃない？
と聞くとミニベロだけどロード並みに速いんですよという。
そのへんよくわからないけどそうなのかなあ？
タイヤとか軽量ホイールとか違う気がするけど。
で、さて出ようかとしたらフロントタイヤがパン！、シューとしました。
なんか聞きなれた音だ、まえもこのあたりのコンビニで同じことあった気がする。
よゆうのよっちゃんだせ、さあチューブ交換すっか時間ロスだけど
と思いツールケースを開いてみたら、なんとあのあと何考えたか
チューブはサドルバッグ内別添えにしていたみたいで出発前におろしてしまい、
ケースの中にはラテックスの切れ端とゴム糊があるだけでした。
これでなんとかしろという自分を呪いながら、これでつかなかったら
おしまいこの場所でリタイヤだと、ゴムを張り付けていたら
あれこのチューブすでに2箇所パテが貼ってある。大丈夫かなの3か所目。
完全にゴム糊乾かすには10分くらい待たないとならないけど
CO2ボンベをつかって勢いよくあげたら密着して止まるかなと
一気にぷしゅーしたらあがって漏れがなくてホッとしました。
25Cなのでボンベぜんぶ入れてもすこし足りないくらいだし。
パナレーサーエボというタイヤ、柔らかいのではめやすく
10分かからず全部やり終えた気がします。
その間彼は行ったかなと思ったらまだ停車していて、
治ったらさあ行きましょうかと、乗ったら彼も乗る
うーんこのあとぼくはどうしたらいいんだろう。
そのままずっと彼を引いて走るのかなあ…
これがこの人の大きな躊躇でした。
おくれたら待っていた方がいいのか、
でもいや自己完結のイベントだから…
どうしよ
そんなこんないわきの150kくらいのコンビニであったのが最後になりました。
そのあと、後半遅くなるという彼もゆっくりになったのか
無事ゴールしてくれているといいのだけれど。
いつもゴールぎりぎりだというし。
自分は眠気と吐き気に勝てず人気ない路肩で仮眠後、リタイヤしたので
よけい無理させてないといいなあと。
でもぼくも後でみたら最大パワーが300なんで、ぜんぜんパワー
かけてなかったのに自分自身もこれだし情けないす。
原因は、日々の疲れ(バイトの人員が一人減)と前日の寝不足。
20時に床に就いたのに、2時起きまでなれないサイクルでほとんど眠れなかった。
ブルべってなかなか自分のペースやモチベーション持ち続けるの難しいな
自分でルートを作っていないので、そこに行くための理由があまりになさすぎる。
なにを食べたらいいのか、もわからないな。
コンビニでは何食べても気持ち悪そうで選べずサイダーのんだら
それが失敗だったし。
次回また200～出直します。
みんなすごいな。
