うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

半分すぎると佳境

 

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全部の服を広げ乾かす、の図

岩盤浴っていうイメージしていたのと異なり、
まず、服を全部脱いでシャワーしてくださいと言われて
そんなに大きくない脱衣室のなかのシャワールームに案内されます。

脱いだら意外に服がほとんど濡れていました。
外は雨、中は汗。かいていないようで重ね着5枚しているので
そういうのもあって外に出ていかないのでしょう。

オーバーシューズと靴もぐっちょりなので、少しでも乾かしたかったけれど
玄関の靴箱にしまわれちった。
せめて上着くらい乾かしたいと思い、それをお姉さんに
伝え、ぶら下げていいかと伝えたら、
ここに広げていいですよ、誰もほかに男性いないですからと
言ってくださったのでお言葉に甘えました。
ぜんぶびろーんと広げました。
助かった、きっと疲労回復して戻った時、乾いた気持ちいい服を着れる。

ありがたく思いながらシャワールーム。
初めて使う本格的仕様にびびりつつ、なんかこれだけでもいいや
勢いのあるお湯を頭から浴びる気持ちよさに疲れが飛ぶ。

さてお姉さんが「下着は付けないでサムイ着てください」と言ってたけど
作務衣のことだろうと深く考えず、着ます。方言?
あたまがニワトリなので、ひものつけ方を適当に見えるもの同士で結んだら
ちがったみたいで、おなかの見えるぼくを見て、手を伸ばし結んでくれる。
あ、そのあたりは…恥ずかしい。
そして、洗いますよとおっしゃる。
?なにかと思ったら、下着とかほらこんなに濡れていると
もちあげて手で撫でてるんです、

いやあなたそれ、他人のむさい男の汗ですよ、お父さんのパンツと
別に洗うタイプのものですよと思いながらの赤面です、
おまけに靴下までもちあげてほらこんなに濡れていると、
おっしゃる
なんですかそれなんかのプレイですか。恥ずかしいやめて。
顔は引き締まっていたと思うけれど心は赤面でした。
親切におっしゃっていただいているに過ぎないのでしょうけどね
だいたいそう、業務になると無頓着になりがちだから。

いやいいです、だいじょうぶ、しかいえないぼくです。
上着も洗いましょう、いやいいですよ、いちにち走った汚れとか匂いもあるでしょうからとか、いろいろ言われても、もう固辞するしか。
でも結局、メリノのインナーと、スゴイの冬用靴下だけ乾燥したいともち去られました。拉致…。
してあげる、でなく、したい、と。
実はぼくが思うのは大事な服なんで、全自動洗濯機では…ということでの心配がほぼ99%だったので
まあ乾燥だけなら…低温乾燥もあるだろうし…と拉致されていった下着を妥協して
見送りました。

そして着方を正しく直されたサムイを身に着け案内され0のは
むんむんする中、砂利が敷き詰められていました、浜辺かよ。
掘られたとこに寝てくださいと言われて、あおむけで寝ます。
そしてそのうえにお姉さんが暖かい砂利を載せてくれます。
気分はお姉さんと砂利遊び。
可砂利を脚とかお腹の上に載せられながら
10分以上は入らないで、いったん出て休んでから
また繰り返してくださいと言われたので、思わずえっ。

えっ思っていたのとちがう…2時間寝ようと思ったのに。
でも実際、10分以上は無理で、暑くて熱くて…。
3回繰り返したら限界で、もういいやってなりました。
もういいのですか?
と言われたので、疲れも取れたし日中少しでもまだ走りたいからと
どこまで行くのか、どこで寝るのか、あちこちよく走るのか、
普段山登りもするのか?とか
聞かれるまま立ち話。
話すと業務的でなく、返事がきます。
思ったけれど聞かれるのって、気持ちいいですね、
自分に興味を持ってくれているというのがわかるので。
肝心の受け答えのハナシの内容は忘れてしまいました
ニワトリなので。
神奈川から自転車で来たひとが以前いましたと話してくれましたが
たぶんそのひとも間違えたんじゃないかな…。


着替えてでようとしたら、まだ完全に乾いていないと
差し出された先ほどのものは、きれいに洗われてそれはとても
いい香りのものに変わっていました。
なにこれ。ぼくのじゃなくサロンのものになってるじゃん…。
ひえー、と思いながら甘い香りのする下着を身に着け
出ようとしたら、お姉さんが出口で
またいらしてくだ、と言い詰まるので
また機会あければ来ますね、というと来てくださいねと
言われてほっとしました。
きれいな女性でしたので緊張した。

さて、ライトも充電できたかな、レザインからバッテリーを外そうとしたら
ライトが点滅している。

オンにしたりオフにしたりしてみて確認すると、
数段階に変化するはずが、すごく明るい、まあ明るいの二段階にしか変化しない。
コワレタ。
充電はできるのかどうかこの時点でまだわからなかったので
再度ケーブルをつなげて変化を見たいとこですが
先に正常なキャットアイGVOLTのほうを先に充電することにします。
日が落ちるまであと3時間。
ライトのローテーションを考えながら走ります。


さて、次に港へ向かうぞと思ったとき、ギアが重たい。
アチェンジをしても変わらない。
あれ?急に自分の足が重たくなったのかと思いました
それまで意のままに軽くなったり、重くなったり
調整しながら走ってきた相棒なので。

止めて確認すると、シフトケーブルが切れた!みたいでした。
重たいギアから動かない。
どうしよう。
お世話になってる店に電話して、応急方法を聞きました。
おじいちゃんだったので、カンパはどっちだっけかなあ
というので、ちょっと焦った。
ちょっとねじ山があわず、なめたけど二段目に固定できたのでこれと
フロントインナーで行くことにしました。
ローラーに使っているピストで一度定義さんにいったことがあるけど
意外に登れたので、今回のトラブルでもこのまま行けそうな気がしました。
ほんとは三段目まで使いたかったけれど、なめちゃったからしょうがない。
車載工具のプラスドライバーって自転車の非常時どこに使うんだと思ったけれど
これでなければダメでしたね、意外でした。

ついでにサドルを少し上げました、足首の角度は楽になりました


ここは、米沢経由でエスケープするのに最後のチャンスに
考えていた場所でした。
が、まだ走るということを試していないなかでは
どちらの選択肢もありません。この程度ではやめる理由にならない、
ピストでまえに進みます。
そこを離れて先に進む決断をしつつ、ちょっとめげた自分をふっきって。
これで暗い、誰もいない日本海の荒波がざぶーんという中で
パンクなんかしたらもう絶対めげるな…と妄想したら走りながら泣きそうになった。

ここからは日本海に沿って。
ちょうど粟島に向かう船が停泊していました。

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おふね。



来年こそはあれに乗って粟島行きたいな、と思いながらも先の距離を
気にかかります。
ここまで170キロ。ここから矢島まで160キロ、矢島から自宅まで170キロ。
三分の1しか来ていない、まだ引き返したほうが先に進むより近いというのはきついな。
まだ頑張る場面はこない、様子見ながらゆっくり進まなくては。
日本海をみながら進みます。

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この後の笹川流れも明るいうちに通過。



というかそれしかない、なんだか去年、青森に行ったとき
夜中に通った日本海とは違って少しでも日のあるうちにこの海沿いを走れてよかった。
あのときほんときつかったものな、
250キロから、退屈で眠くて
なんだろうな200まではなんてことないのに250過ぎなんか一気に来たのはなんでかな
今日もあれが来るのかなねぜんぜん兆候ないな、
やっぱ岩盤浴よかったな。疲れが違う。
砂利だから圧力もあってあれはいいかも。
ちよっと高かったけど(2500円)

このへんから、時間と距離の関係があやふやになってきたので
レシートとか写真のデータ見ながらより確実に書きます。
17時鼠ヶ関でコンビニ食


それにしても海沿いは暖かい、山を越えてきたものにしかわからない
冬の日本海の風も寒さ厳しいというけれど、
まだ幾分のやさしさがあると思う。
(気温データみたら夜なのに上昇して16度になってたので記憶違いではない)

夕焼けを見て、いっきに暗くなったころ加茂水族館を通過。
そのあと温泉地で、道路に海砂がたまっていて
普通に走っていながら、もぐってこけるとこでした
危ない。
このへんに日本一まずいラーメン屋さんがあったけれどまだやっているかなと
思う、あれでできるなら自分がインスタントラーメン屋作ったら喜ばれそう…
とか
しようもないこと考えながら、まっすぐの道を酒田まで。

それにしても自転車で旅していてこの時間はいつも思うけれど
明るいのは町だけで、町を一歩はなれるととたんに漆黒の闇で
なんにも食べ物屋さんもなくなる。
街を通過するとき、どこにしようかな、あれにしようこれにしようか
デパートのレストラン街歩いているみたいな感覚で楽しく悩み通過してしまうと
あとは、絶望しかこないということ
そしてその時間は短いということ。
街でも22時くらいまで。普通の店は19時まで。
こっちがまだまだ元気になんにも気が付かず走り回っている時間に
ひとは休む支度に入るということ。
油断大敵。

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半分、というのは特別。



なんだか眠くなってきちゃったなあ、あくびばかりだます
それでコンビニでミルクとビタミン剤を買いました。
ついでにちょっと足首が痛くて、もう半分来たからいいかなと、
痛み止めのロキソニンを飲みました。
ファミマミルクにいつも入れない味付き砂糖をこれでもかというくらい入れますが甘みを感じません。ビタミン剤飲もう袋を破ったら、まさかの顆粒で、ほとんどテーブルにぶちまけてしまいました。もったいないからそれを手で掃除兼ねてミルクに入れて飲んだのでした。
それでも味を感じない。疲れてきたみたいでした。
(ところがこの後、妙に覚醒、なんでだと思うこのビタミン剤しか思いつかないのですが
いろいろ思うにこの時間ここでこれを飲んだことがあとあとなにか、かなり影響及ぼしたような気がします。効きすぎてなにかの分かれ道になったのが、このユンケルローヤル顆粒)

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酒田の三居倉庫

気が付くと交通量が減ってきました。21時遊佐
7号線で遊佐に入り、ブルーライン入り口までの坂をなんとかクリアして
少しの下りにほっとしますが、またたすぐ登り
こんなに登りあったかな、いままでせなんとせも通ったみちなのに
こんなに遠かったかな
夜は距離感覚も失わせます。
目の前の坂の処理だけで疲れてきました。

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この後コンビニなくなるかとフレームに弁当縛ったけど必要なかった

23時仁賀保
300キロほど、コンビニでラーメン。汁物で暖と塩分、水分補給。

ああ、やっと西目温泉につきました。0時
ここは1時以降は温泉は入れないけどまだ入れるのかな
どうしうか入り口でしばし考えます。
けれど、身体がみょうに元気に高揚しています。
どうしよう、休むのもったいないなもうこのまま帰っちゃうか
仮眠とかせず、一気に。

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どうするどうするどうする、西目温泉0時。



だいたいピストでは、矢島の坂や秋田から山形坂、もしかすると関山も?
押さないとならないしそうすると時間かかるし、ゆっくり仮眠などとっている場合か
と自分がいつものように自分に急きたてます。

うーん行くっきゃないなと、当初立てていた、160キロごとに強制休憩ということを
反故にして、いくことにしました。
あとから思うと うーん。
だけけれどまあ自分だから。
正常な判断だったと思う。
自分の場合先に行ってはいけない理由がないと
休めないわけだけど、休む理由がなかった。
調子乗ってくると休めない止まれないってありますよね。
まさにそれ。妙な高揚状態。

さて、矢島にむけて走ります、


時たま、あっなんかインナーから適度な湿気とともに自分のではない、
いいカオリンがしてくる、ということを感じながら、
ここからなんだか思い出したくない状況になって行きます。
また明日書きます。


それしてもどうしてかな、美人にしてあんなにやさしいのは。
相手の立場でものを考えて、恐れず手を差し伸べられるというのは。
多分…美しいから自信があるのだろうな、人から避けられたリ
嫌われたりという経験がない、ひとには受け入れてもらえるはずだし
拒否られてもそれは、自分が悪いのではないから、後を引くこともない。
育ちがいいというか悪意がないというか、ねたみや、ひがみと言った感情を
あるいは知らずに育ちまだそれらを知らない素直でいられる年齢なのかもしれない。
うさぎもね、なでていい子いい子、とだけ言い
おこるときも怒鳴るのではなく名前も呼ばないで、これはこうだから
と説明だけすると、怖がってもおびえないでこちらに撫でてと甘えに来る
帰宅すると目をキラキラさせてお帰り待っていたよといううさぎは
負の感情を学んでいない教えられていないから。

 

ぼくなどはまるで逆だな、いじいじ考えてしまい後を引く。

裏側の気持ちを歌う人。
本日のラジオライブ