うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

妖精

フェアリーテール
という映画をDVDで見ました。
実話をモチーフとしているらしい。

なにがおこるかというと、ほとんどなにもおこらない
ふわふわとただよっている映画。
ただ、妖精を映した写真だけが
独り歩きしていくというような。

むかーし佐藤さとるコロボックル物語が好きでした。
でも、天使とか妖精という世界は正直よくわかりません。
きれいすぎというかなんというか。
映画の中でもなんとなく思ったのは、つまり
いないと思っても、ひとはうそを信じたいんでしょうね。

だから、嘘じゃないんですよね。見えたと思っただけでいい。
見えなかったのではなく
こころでは見えたんだろうし
見えたほうが豊かな気がするもののひとつ。

よくわからなくなってきましたが
ないものをあると信じさせられた
はだかの王様は 笑いものになったけれど
「服を着た女王(少女)さま」がいうと、
やがてひとをうごかす大きな価値感になるのかも。

それで儲けようとしちゃいけないと、映画の中で言います。

だけどいいんでしょうね、それで。
どうせなら、優しい甘い中で騙されていたいもの。
小さなそれはとても甘いお菓子のようなものだから。

甘いお菓子の夢見るところの本質としては、
「細部に神が宿る」という昔からの言葉で
いえてしまっているのだけれど
妖精ということで、
ものごとがあいまいになるのかもしれません。

ぼく自身は、細部に神を信じていて
妖精もそりゃいたら楽しいだろうと思うけれど

いみじくも北欧の妖精としての
スナフキンがいいます。
「本当に大切な思い出は人に話すと薄れてしまうものだよ」

ということで、妖精を見たとしても
胸の中にそっと秘めておくつもり。

「崇拝しすぎるとほんとうの自由はえられないんだよ」(スナフキン