うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

鮫川町から帰路 お助けマン

前回のお泊りライドですることがなく19時に寝床についたら

寝付けず、夜中に目が覚めてしまったので今回は22時ころまで起きていました。

それでも1時に目が覚めてしまったけれど。

頭の中はどのルートで帰宅するかということでいっぱいでした。

体力に自信なし、かといって楽に帰りたくはないとジレンマ。

引いたどのルートもトレーニングのつもりだったので、ある程度の山岳ルートばかり

というか、もともと坂しかない帰路。

今日の筋肉痛が癒える前に頭痛が襲ってきてました。

負荷がかかった足首が腫れていて…。ひざもなんだか痛いし。

 

朝8時に出て、220Kだと13時間ほどなので帰宅は21時、

たまちゃんさびしくしてないかなお腹減らしてないかな…。

次に4時半ころ目が覚めたときは、妹が毛布にくるまって寝ているたまちゃんを

ふんずけて手を骨折させ病院に電話しなくちゃと焦っていた夢を見た後でした。

疲れてるみたい。

 

輪行という手もあるかなあとふと思いました。そしたら少し気持ちも軽くなって

じゃあどこから?どうせなら米沢かな、でもやはりそこも峠越えないといけないし

福島?!

いやいくらなんでも短すぎないか…でも岳温泉経由のプランCルートで福島駅?

と思いついてそれならと。でも今度はなんだか挫折感が湧くんですよね…。

あきらめきれないものをなにもする前から手放す勇気がまだわかず。

 

脳内で激しく議論しながら朝食を食べ、出発。

オーナーさんが玄関を開けて見送りの支度をしています。

あ、ラテックスなので空気を補充したいんだけどな、と思いながらも

あまり待たせるわけにもいかないからあとで入れようとりあえずお見送りを

うけて出発の儀式。

 

とここまで前振りです。

 

振り返るといろいろ思うんですよ。

ここで空気入れとけばとか、

最初の曲がり角を間違えて曲がらなければ

そして慌ててそこでUターンして道路端を走らなければ…。

 

いきなり振った炭酸ジュースを開けたときの音がしました、バシュッシユワワワワ

下を見たら、タイヤがペコペコ、まだ出発して5分か?

 

リアタイヤのサイドカット、1センチほど裂けていました。

タイヤブートと思って貼ったそれを見るとon tubeと書いてありました。

がまあいいか空気入れたらそのまま走れたし。

3枚のうち、もう1枚はラテックスチューブに貼ったけど着かずもったいないから

タイヤの傷の外側にぺたん。意味なくおまけですな。

ラテックスから交換したプチルチャープにco2をいれてオッケーと走り出しました。

20分くらいかな。

 

で、また上り下りの繰り返しルート。膝が痛いな…

足首も痛いな、まだ5Kしか走ってないのに、なんてこった、なんだこの疲労感。

景色なんて、道なんてどうでもよくなってきました。

裏の町道、登って下ってを繰り返します。

このさきあと1キロでコンビニがあるはずなんだけど、有るのかこんな山の中に

と思ったら、予定通りほんとに町に出ていきなりコンビニ、石川町。

 

夕食朝食が少なかったせいでお腹が減って、すでにランチモード。

なにか食べようと自転車降ります。そして走っていた時に考えていた

降りたときにすることが6つあったので、それを一つずつ思い出しながら

処理していきます、そのうちの3つ目、タイヤに空気。

 

前輪は20ポンプ。後輪はco2全部入れていなかったこともありサービスして50ポンプ。

その後日なたでハンバーガーなど食べていたら、脇にあった自転車のリアタイヤ

バキュン。

またバースト。

テキトーにチューブ用パッチで処理した裂けめからチューブがはみ出してのバーストで

裂けめがさらに広がってしまっていました。

 

あー。

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危ない、危険、無理…と思いつつここからも悪あがき



チューブ2本持っていたので最後の1本を入れて、今度はちゃんとタイヤブートを

あてがい、と思ったらずっと持っていたせいで劣化していてはがれないの。

しょうがないから台紙のままいれて貼り付けたら柔軟性がないから

タイヤがちゃんと曲がってリムにはまらず、CO2で膨らませたら

またバースト。

もう聞きなれた音ですね。

 

これはもしかして、またワイヤーが出てしまっている例のパターンかもと

ここでそれ以上の応急手当をあきらめました、もしここで変に直って、

とりあえず走り出せても坂を下っている時のカーブとかで、バーストしたら。

 

では、と切り替えどうしようか考えたときに、そうだ、アレがあった

使ったら負けのような恥のような、アレの存在を思い出しました。

でもいざというときのために払っているので使わないと損という思いもあるし

一度は使ってみたかったというアレ。

自転車保険に付帯してる50キロまで無償で運んでくれるレスキュー。

 

スマホアプリで2ぽちっとしたら、電話がかかってきて

ぼくのいるコンビニの住所と店名を正確に言い当てる、すごいな。

行き先は東北本線の駅をお願いして、須賀川までなら30K程度だというので

そこにしました、後で変更はできないと言われましてとりあえずハイ。

ほんとは新幹線の関係で郡山が良かったんですが

50K越えるかも、そしたら費用かかりますと言われたので。

 

2時間くらい待ちましたがスリッパ売って無いかと探したり、コーヒー飲んだり

コンビニでだったのでわりといい時間でした。

ほんとにね、もし山の中だったりスマホが通じないこないだの只見の山中だったら

考えたくないです。

 

現金が足りなさそうだったので(スイカあるけどわからない)、

普段使わないけど自転車用に持っていたガーミンウオッチ連携のペイペイ銀行

(わけわかんない)のキャッシュカードをatmにいれたら、5000円入っていたので

やった―自分ありがとうと思いながら引き出して財布に。

 

物腰やわらかなおじさんが初めましてと、やってきました。

赤帽の軽トラ。

どうせ電車で詰めなくてならないので輪行袋に入れて軽トラの荷台に載せます。

ぼくも乗っていいですか?と聞くとどうぞ、と言ってくれてよかった。

自転車といっしょに須賀川に向かいます。

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軽トラに初めて乗りました、自転車が。



この仕事始めて2年、自転車載せたのは初めてとのこと。自分は郡山から来たとか。

福島空港行ったことありますか?と聞かれて、もちろんいいえというと

では、そっちを回っていきましょうと、ほんの少し遠回りしてあの気持ちいい道を。

疲れない助手席で景色を堪能しました。

 

郡山まで送ると言ってくれましたが、ドライバーさんが会社に電話して

行き先変更を報告すると、受託締結したから変えられないとのことで

申し訳なさそうにしながら須賀川へ。

いえいえ乗せていただけただけでもう十分ですよ。

 

駅でお礼を言ってお別れしてすぐ券売機に向かいました。

仙台は券売機で買えないので、中のクローズしていた中にいた駅員さんに

声をかけると、大慌ての様子でいま列車きます、乗りますか?乗りますか?

えー、切符買えたら乗りたいんですけどおというと

これ、なんちゃらかんちゃらでなんちゃら渡してとあわてながら

いっているのでとりあえずなにかを受取って改札をそのまま通過します。

こちらもいきなり大慌になり、ひとがいるホームが階段登っての向こう側だったので

輪行袋もって階段走りました。

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初めて見た、ワンマンバスで乗るとき受け取る電車版



日曜なのに女子コーセーがなぜそんないるのか、注がれる熱い(冷たいかも?)視線を

無視しながら列車になりこみました。意外に満員。

須賀川って以前小雨が降ってきたからって止めて輪行で帰ったことがある駅。

あのころは少しの雨でやめてたなあ

2駅ほどのんびり乗った後、新幹線の福島駅に。精算したら6000円弱。

電車高い。

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なんでぼくはここにいるのだろうかとか。



新幹線の自由席までずいぶん歩きました。空いていて5.6人しか乗ってなかった。

3人掛けの入り口付近の席を独り占め。むかしはこんのけっこう当たり前だったけど

いま小賢しいこという輪行けーさつも横行しているらしいので怖いものです。

振りかぶった正義というのがいちばん怖い。

電車の中や待ち時間でいろいろ考えましたよ。

振り返りの時間。

ああすればよかったというのは正解はないけれど

ああしたからまずかったというのは結果となって自分の身に降り注ぎました。

けれどまあ、さらに大きな目でみれば、怪我なく無事に、帰路に着けたわけで

最終手段とはいえそれがまさしく機能したので、ほんとうに今回は助かりました。

気持ちとしてはお助けマンに救われた。

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お帰り、早かったのね。撫でる?



ああすればよかったということにひとつは自分用に書いておきます。

■チューブにパッチ当てたらサイドカットタイヤの修正部分と重ならないように。

■サイドカットの場合、空気圧は高めにしないように。圧に負けて再バーストする。

■厚めの補修材はサイドカット修正には使えない、1000円札2つ折り程度が吉。

■補修用品は2年程度で更新を。今回4年いれっぱなし固着して機能しなかった。

■今回は良かったが、ラテックスならプチルも予備に必要、イージーパッチ貼れない。

 

パンク以外では

輪行袋持参なら薄い短パンとスリッバもあってもいいな。

●坂が多い時は荷物を予め旅館に送るのがいい、どうせ途中では使わないものばかり。

 

帰宅は16時。

待っている時間が長かったけれど退屈しなかったのは不思議。

 

阿武隈山地にはいつもやられるけど、いい経験になりました。