うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

初めての表彰台

生まれかわりの旅、だそうです。

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いろいろなひとが選択と集中の結果多くの速い人に選ばれなかったことでぼくの
年代は10数人しかエントリーありませんでした。

このサブタイトルがなければぼくも出なかったかな。
ただ登るだけであればすでに経験済みだし、レースとして
魅力的なコースとも思えなかった…もともと交通量も少ないしきついだけだし。

コースというかたぶんみんな緩やかな坂を大人数で走りたいんだと思う。
集まれる雰囲気が好きなんんじゃないかな。ふるまいや歓待のある…お祭り的な、
純粋によーいどんのタイムトライアルヒルクライム版ではないなにか。

昨日車で登ったら七合目から上は暴風でした。雲の中のあそこまで上るのか…。



全体の人数は100人弱、それで楽しかったのは手作り感覚。
ふるまいとか補給とか副賞とか盾とかトロフィとかそういうの一切なっし。
高校生から女子、70代まで一斉スタートってなにそれ楽しい。
ここは部室ですか。




速く起きすぎて(四時)時間を持て余していました。
前日ランチにうっかり寿司を食べてしまい、塩気が多かったので
喉が渇いて後悔したことや、夕ご飯もあまり食べすぎないよう
体重節制して、今回ほんとにやる気だったので、はやく起きすぎて
現地にも早く着きすぎて、ほんとやることなくて、ひたすら暇でした
だれもしっている人いないし。

 

ローラーを珍しく持ってきていたので疲れそうと思いながらゆっくり。
ん?なにかこすれる音がする、よーく聞くとタイヤが一部当っていました。
そういえば、前回23cにしたのですが、硬くて好みではなかったので
リアだけ去年履いていたピレリ25cに戻したのですが
ベル駅で調整してもらったのにまた再発したようです。
ホイールがふれているというよりタイヤが一か所だけ膨らんでいるような。
しょうがない、また去年と同じように空気を抜いて調整しました、
あたらないところを探ると6.2barくらいでした。
気が付いてよかった、あとはあんまりいろいろダメージ作りたくないので
10分足らず軽いギアでくるっとして…即終了。

 

やっと時間が来てスタート地点に並んでいるときに例のAさんが

前のほうからぼくのいた横にするすると下りてきて
これネットスタートですよね?なら後ろにいこっと、とさすが聡明な策士。
ぼくは事前のシミュレーションの結果、彼にうしろにつかせると
たぶん張り付いてくるから前にいかせようと思っていたので…あっやられた。

そしてこのレースは一斉スタートなのでうまく速い人の集団に入れればワープできるかもとあらたな目論見をたててみました。
よく最初がんばるとあと続かないと言いますが、最初についた差を埋めることはかなり難しいんですよね。
むしろ後ろからだと遅い人たちを抜くのに手間取り下手すると策に溺れるになる?、
かなあと、ぼくは真ん中の後ろ寄りから動きませんでした。
事前の周辺耳サーチでは、初めて上る人が多そうだったので
多くはタイムトライアル目的ではなく、試しに登ってみたいという人たちだろうと。

一キロ近くローリングでのスタート、いろんな人が混在するので。
前いく人のタイプを見ながらじわじわとあげていくことにしました、。
そうしないと車間がむしろ詰まって危ないので。
やがて解除の引導バイクホーンが鳴りリアルスタート。
グロススタートでネット計測でローリングスタートってもしかすると初めて?。

意外に新鮮でした、考える要素がたくさんあって。

今回に限りぼくは一位を狙っていました、おそらくあのAさんもそう。
スタートリストでどんな人たちか探ってみると、主だって速い人はおらず、
もしかしてもしかする?みたいな感じでしたので、鬼のいぬまになんとやら。
なにか大番狂わせなひとがいるかもしれないですが、それでも。
そもそもぼくの年代って、下手すると参加メンバー見るだけでもうおおよその順位が
見えてしまうものなんです。表彰台は間違いないだろうと、それが何位かということ。
できるなら、三位より二位、どうせなら一位。
目指せるなら目指さないと、トップの景色はどんなだろう。

一位になりました、とストラバやツイッターで言ってみたい。 。
欲を出さないと、あのゾンビさんのように。
負けまいとする、意欲。アドレナリンそれがいまじぶんに足りないもの。
あきらめず負けないぞと思う気持ち頑張る気持ちを求めて走ろう

だから、欲をもって少しでも前へと行きました。
なにしろうしろからAさんが追ってくるのですから。
もはや因縁だな。。
途中の具体的なことはよく覚えてません。
もうもうろうとしてました。
ただ、230Wキープがとても難しかったこと、油断するとすぐ200を切ってしまう
楽しようとしてしまう、坂では前を行く人との差がなかなかな埋まらない、
頑張って10w増やしても追いつかないのに、5w減らすととたんに離れてしまう。
年下クラスだから、まあいいっていえばいいのだけれど
後ろからどのくらいのスタート差とタイム差で追ってきているかわからないので
できるだけ離さないとというのがネット計測の怖いところ。。


あらかじめ二合目からちょっときつく、四合目と五合目の間がきついとか
六合目からきついとか、要するに全部きついのですが
頭に入れていたのに、今何合目かと気にする余裕なくひたすら目の前の坂を頑張り
また目の前の坂をがんばるの繰り返し、
先がどうとか、緩いとかは関係なくなってきていました。
ただ六合目過ぎから、景色が開けこれがとても気持ちよかった。
なかなか見られない下界の景色でした。
見上げるとまだ壁のような斜面があるのであまりキョロキョロ
したくないというあたりでもありましたが。

この辺になるとほぼ単独、前に一人後ろに一人つかず離れずいるのを感じるのですが
どのクラスかわからずも離れるな頑張れ自分。前位く人がうしろからくる誰かだと。

前はまず自分より若いひとだとおもうので、面白いなとはこのとき感じました。
自分より若いひとたちと対等に全力で頑張れるスポーツって面白いなと。
そして年上なのに、じぶんってすごい?と自信を持ったりして。

ぼうっとしていたはずなのに、なんてこと考えてるんだ自分はとこの時。
それにしても前に同じくクラスの人がだれもいないのは気持ちいいかと思ったけど
不安、だれそうになった時ささやき声もういいんじゃないここまで頑張ったんだから
二位だって、入賞には変わりないんだから、とかね。
あるいは後方ひたひたと近づいてどびゅんとすごい勢いで抜かれそうな感じもしたり。
ちっとも楽じゃないわ…、
そういう面では、
あと六合目から七合目あと300メートル登ればいいんだ、というころがいちばんきつかった。

辛抱の時間が過ぎて、やがてあと一キロ、あとふたつカーブ、そしてここを曲がったら
というところを過ぎ、その一キロの長かったこと、直線になってゴールが見えて
やっとスパートも向かい風、さらに平地に見えるけど、けっこうな坂なので
スピードが乗らず進まず、相変わらずの耐える感が…
最後だけでも燃え尽き死出の世界に行かねばならなかったので
ほんの数メーターだけでも頑張りました。

あそこから上ってきたのかというところが一望でき素晴らしかった、
みんな景色より上ってくる人たちのほうが気になるみたいで
座る向きが逆なのはおかしかったです。

ゴール地点にあまり人がいない風景は新鮮です

二度目のこの場所での写真。まさかまた来るとは思わなかった。

チングルマ

下りは絡んでへんなブレーキになると困るので(後輪がラテックス+カーボンのため)
最初のグループのさらに先頭で下りましたので(サポートライダーのすぐ後ろ)
らくちんで助かりました。

下ってAさんとすこしお話し。
ぼくは自営だというとフルタイムで仕事しているから自営とか定年のひととかと違って
自由に練習時間取れなくて、なかなか速くなれないんだよなあとか
去年コロナワクチン三回目がきつくて練習できなかったとか
どこまで負けん気が強いひとなのかと、ある意味すごくて敬服しました。

表彰式で、よくレースに参加している湯の岳仙人さんが握手を求めてくれて
応じながら、次にAさんも手を伸ばしてくれ、

なんだか数年ぶりに和解したような、力で認めさせた握手のような気がしていましたが
帰り道、知らず後ろについた車の彼、ぼくは法定速度で走っていたのに
とっととぶち抜かれて、あははここまでくるともう笑ってしまった。どこまでかと。


帰り道、櫛引のユータウンだったか、温泉によって着替えました。
もっと早く現地で着替えてもよかったのですが、かねて表彰式に臨む人は
走った格好で台に上がってほしいと思っていたので自分はそうしました。
というのは、速い人はどんなスタイルだか、格好だかを見たい知りたいと
足の先から頭の先まで食い入るように、所作さえも見つめたので
そこにふつうにオジサンに変身したひとが上がってもという思い。

温泉はぬるめまろやかな赤いお湯で気持ちよかったです、汗を流すには
ちょうどよかった、さっぱりしました。
上がって着替えていたらちょうど入ってきた若者が涼しい~と言ったので
なんとなくピンときてそちらを見るとジャージ姿でした。

タイムどのくらいだった?ともう一人に尋ねています、
一時間四分、と言っていたのでぼくはちょっと鼻を高くしながら
聞いていました、一時間切りたいよねという声には
まさに、それをぼくも思っていましたけど(ぼくは62分)
一時間切った人はみんなシングル順位よ、あの人たちと化け物よと
言いますが、ちょっとそれは…そんなことはないと思う。

一回だけ出てやめるつもりでしたが、一時間切りしてみたいな。
もちろん大御所が出てくるだろうから、そしたら順位はどうでもよくて。

なんにしろあやうく70代の一位、ムキムキ爺さんに負けるところでしたからね、
すげえ70代がいるものであのひとこそ化け物だ。
あのひとはすごいや。

 

なんにせよレースで念願の表彰台

(入賞というより表彰台に上がり速い人と認知してもらえるのがうれしい)

普段はあまり頑張らないようにしてしまう年代なのかもですが

(体痛いし、痛めるので)ここまで追い込めたということは次への自信にもなります。

雨降らなくて暑すぎなくてよかった。

一位の表彰台は自分のペースで何をしても許される感じですごく気持ちよかった。

一回だけだろうけどくせになりそう。

ムキムキのおじいちゃんとタイムがまさかの20秒差で危なかった。



おまけ。