うさぎとピクニック

うさぎと、自転車、田舎での日々

勝手なつぶやき

正月サイクリング旅、一日目

さてと、お正月のお休み旅行から帰宅しまして
書かなきゃと、メモ帳を立ち上げたところ、
なにから書きましょうか。

伊豆に行きまして、目的というのは特になく
お正月に自転車で走りたいけど(衰え防止のため)
この東北では凍結、積雪でちょっと無理、それで
コロナ前に、八丈島、三浦海岸まで行ったなあ
それじゃ今年は、鎌倉あたりから湘南を走ってみようか、
交通量からして走りたくないけど。
そして宿泊地は熱川の国民宿舎(安い、単身でも泊まれる)に決めたので
夕食に間に合うよう200キロ走るとして逆算でスタート地点を決めました。

タイムズで駐車場予約をして、駅ネットでチケットを買い、
宿も予約して、もう準備万端、そして日程が近づくにつれ
どきどきしてきました、何時出発するというところから。
高速で五時間はかかる、自転車スタートが朝五時とすると…。
そしてETCだと個人カード契約なのですが金額が一万越えるので
会社経費にできないかななんてこれはこちらの都合ですが。
東海道新幹線輪行袋は場所に予約必要なんだっけ?
それに地下鉄乗ったことないし、切符でいいんだよね?
なんとかカードでなくて乗れるよねとかもう不安だらけ。


とまあこんなこと書いていると全然スタートできないので
とにかく文の中でも歩をすすめますが、結局一睡もできないまま
あさ四時半スタートしました。
気温は2℃ほどですが寒くないような、刺すような痛みはありません。
ウール一枚シャツと防風インナーとアウターだけでちょうどいい。
ケイデンスあげ気味でいくか、でも坂ばかりです。
はてなく続く住宅地を地味に上り下っていったい自分はどこでなにしているのやら。
と思い始めたころ平地に出て、視界が広がったと思ったら鎌倉でした。
なんとなく「こころもちいい」とこだと感じます。

海岸沿い、交通量も増えてきました、空も白み始めてきました。
30年前と変わったような変わっていないような。
自転車で見る風景はやはり車で走った時とは違うようです。
以前いっとき江の島近くに住んでいた、というか住もうとしていたときがありました。

江の島から夜明け

 


むちうち後遺症で仕事ができず、すぐやめることになったので一週間ちょっとだけでしたけれど
江の島のそんなあのときの心や体の痛みを思い起こさせます。
今こうして再度くるとは。

国道一号は走りたくないけどほかにルートがないので仕方なく、走りますが
仕事で二宮に毎日来ていたり、二宮に住んでいたり、お付き合いしていた
片が小田原あたりに住んでいたりと、ちょっと思いであります。
なぞることもないけど、ただ考えにふけます、
思い出はあくまでもそのときの思い出に過ぎない
あのころの。いまは今だとそんなふうな。
魚がおいしい町でしたね。
ここも思うと事業立ち上げようとして失敗をしたので心が痛いです。
箱根に関連すること思い出すとぜんぶダメだったことばかり。

坂道君が落車した交差点を過ぎて、早川口へ、そして箱根の旧道へ向かいます。
箱根に登る道は、いくつかあるのですが自転車で通れるのは国道一号と旧道だけ。
実は旧道の存在はこの計画の中で調べていて知りました。
国道一号は高校生の時伊良湖岬に自転車で行ったとき通ったので
別に同じことしなくてもと、旧道にしました、事前調査によると
きつくて前輪が浮くというひとがいたのでえー…と例の坂を思い出して
いやーな気持ちでいました、まだ足の痛みがあるのでそんなに序盤から頑張ったら
明日走れなくなっちゃう…とその辺はもう若くないので考えながらです。
あと心配は凍結してないかと。

プランではいくつかエスケープの支度はしてきました、
で思うのはやはりこのチャンスは一回しかない、もう二度と来ないだろうという気持ちなので
いけるとこまで行こうと、多少の危惧があっても、無理はせず乗り越えられるならと。
でもだめなときは引き返そう、いままでなんども凍結で転倒して骨折しなかったのは
ただ運がよかった
転び方タイミング、あたりどころがよかっただけ。

序盤はうーん、ちょっときつい…あとトイレ行きたい
たぶんセグメントだろうけど、もともと足をかばっての走りなのでパワーあげていないので
別にいいか、と思うといきなり我慢できなくなって、立ち…できるとこ探したら
ちょうど道路沿いに公衆トイレがなんとグッドタイミングで感激。
車寄せがあるわけでもないのであまり利用する人いなさそうな小屋。

すっきりしてさらに上ります、パワーあげてないのでとくにきついとかなくて
淡々と、坂の斜度は山形蔵王の序盤か、高湯くらいな感じで折り返しながら高度をあげて行きます。
だんだん寒くなってきて、視界が開け、箱根旧道が山の中にのびていくところと交差したり
甘酒茶屋と書いてある、いい香りがする古いたたずまいのお店をすぎて
ふっと下りになりました、芦ノ湖まで確か下りですが、ルート200キロで引いた都合
信号までいって戻り少し登り返して下りの途中甘酒茶屋でやすみます。
コンビニばかりじゃ味気ないし、なにより身体が冷えていました。

甘酒以外はお餅とかくらいしかなかったようなメニュー。
ちょっとわくわくどきどきしながら待ちました。
一口飲んだら、いやーあ、すごい、甘さがくどくなくてさわやかでこくがあって
ひとことで言うといままで飲んだ甘酒の中でダントツにおいしい甘酒でした。

ほうじ茶と漬物つき>



熱くてしみるのでぷはーと声だしそうになるのを抑えるの苦しかった。
ものすごくおいしかった、麹は自家製かな、なにが違うんだろう、
丁寧に米のつふつぶもつぶしてある甘酒でした。

これなんだろ?エンゾ早川ってこんなの作ってるのね。

下りは凍結が怖くてゆっくりゆっくり。
早川まで戻りまた新たに道を西にたどります。
箱根からうえは自転車通行できるかどうわからなかったのと
なにより凍結が怖くて、いったん湯河原迄進んでからまた気のなっていた道を上ります、
椿ライン。
ここも35年くらい前に住みたいと思ったりしました。
湯河原の豆腐屋さんの生湯葉がおいしくて東京からわざわざ買いに行ったりね。
そのとき車であちこち走り回るのが趣味だったので、椿ラインぶっ飛ばしたいなと、
でもかなわず、そのままだったのをふと思い出して、いまなら下りに使うより
登りだな…ということでまた箱根あたりまで上ります。

ルート引いてるとき疑問に思わないかな、きついとはなんでわざわざ下る道を上るのかと
自分嫌にならないかなと思ったのですが上っているときぜんぜん気になりませんでした
というか忘れてた、も口器は上に行くことなのでそのあとどこに下ろうがどうでもいい感じで。
あと、この時間暖かくなってきて、車も十分に一台ほどしか来ず
斜度も緩いので(6%くらい)うとうと居眠りしながら登っていたので
前半ほぼ意識も記憶もないんです。ただ眠かった、パワーは120ワットとかそんな程度。

でね、ここ長かった…もういやになるほど長くて。
登り切った時の達成感と言ったら…といいたいけど、
ほっとしたということ以外なにも。

レストハウスはありますが、ベンチで幸せ。



景色は上っているとき海側はよく見えました、ずいぶん下に今来たところが。
うんざりするほどかなたに。
パンをひとつかじって出発、ここのくだりは南側だけあって凍結の恐れ少ないけれど
それでも気温は低く、上のほうは凍っていたので慎重に。
標高は900メーターくらい。

ここもいったんまた湯河原までおりたあと、今度はいきなり急峻な坂を
熱海に向けて上ります、序盤の一部だけかと思ったら
まがっても曲がっても、急坂、直線になったのでふと見上げたら
さらに急になって、ここ登れるりかという恐れが頭をもたげて
いや行くしかないとのんびりから、頑張りモードに。
なんとか息をきらしながら一キロ?ニキロ?ほどがんばって
ふう、でもまだ急…。
やっと峠抜けて下ったら、今度はさらに急な下りで
ブレーキかけているのに加速していくという、そして90度カーブ、
怖かった…。

で、なんだここ家が半分ないぞ?と思ったら、
いつかの土石流の起きた場所でした、ずいぶん流されて
そりゃあ急だものここ、こんな谷に沿ってよく家立っていると思える場所です。写真は撮れませんね。以前島原に住んでいて観光客が土石流に埋もれた家の瓦屋根に足を乗せて写真撮っているの見てはむかむかしてました。

ここでもう足も時間も気力も使い切って考えてみると
時間が予定より一時間おしていました。
下りもスピード出せないし、
このままでは夕ご飯に間に合わない…。

頭の中でもうルートを思い起こして、うねうねした山沿いや海沿いを走る道はカットして
その後はルートをカット、オール国道戦略を取りました。

熱海はいまだに結構にぎわっていますね、
人通りは少ないけれど、車が多い。


伊東に行くならハトヤハトヤに行こう、
ハトヤはよいふろ4126
のすこし古ぼけたハトヤを横目に見て時代の変遷を知ります。

それにしても走りにくい。道幅せまいのに、
いや狭いからか、イエローセンターラインにしてさらに
大きなタイプのキャットアイ
車が乗り上げて追い越しできないのでこっちに寄せてくるし
下手な車は、対向車いると追い越しできない
臆病な人は対向車側に寄せられずこっちに寄せてくるので
怖い。

観光地の正月モードだけあって、抜くときスピードを落としてくれるので
よせられてもわざと感がないのが救い。
ただ、こっちも後ろから大型やバスが抜くのに難儀していたら左によけて抜かせてあげたら
あとからぞろぞろ延々車が途切れない経験を二度ほどしたら、
抜かせてあげたのいけど、あとが大変なのでプレッシャーもなかなか我慢。


15分おくれで到着、宿泊客はほかに二組ほどだけ。
ゆっくり温泉に入りお魚の食事もいただき
アレグラ飲んで、音楽聴いていたら、八時ころ気を失うみたいに
ふっと寝てました。
徹夜だもの、よくがんばったし、よく登れました。
あしたも頑張ってね、ありがとう脚、とマッサージしてもみほぐしながら
さほど痛みが出ていないことに感謝しました。
無理しなければまだいけるみたい。

ザ、伊豆の風景。急斜面と海とみかん。

ミッション達成


たまちゃんどうしているかな…。